トリアージュ triage 2021 1 9

 医療資源(医療スタッフや医薬品)は限られています。
しかし、巨大地震が起こって、負傷者が多数となると、
苦渋の選択をせざるを得ない状況が出てきます。
 もちろん、全員の命を救わなければなりませんが、
医療資源が限られている以上、負傷者が多数の場合は、
救命の可能性が高い負傷者から救護や治療をするという事態があり得るのです。
 このような事態は、巨大地震ぐらいなものだろうと思っていたら、
新型コロナウイルスの感染拡大でも、その可能性は否定できないという。

2021年1月8日の産経新聞電子版には、このような記事がありました。

医療現場、迫られる「命の選択」

 医療体制が今以上に逼迫すれば、
医師側に「命の選別」ともいえる厳しい判断が求められる。
 例えば、60代、40代の2人が同時に人工呼吸器が必要になった場合、
60代が進行がん、40代が糖尿病ならば、40代が優先される可能性が高くなるという。
 「重症者の中でも人工呼吸器を着ける人は、
若くて、闘病できる人を選ぶ時が来る。
 ICUのベッド数が枯渇し、医療スタッフの数が追いつかなければ、
ある程度、恣意的に医師が誘導していかざるを得なくなるかもしれない。
 それは、医療従事者側にも、とてもつらい時間だ」
大学病院の医者は、苦渋の表情を浮かべた。
(引用、以上)
「あなたが助かったために、誰かが死んでしまった」
 このような悲劇を招かないためにも、感染者を増やさないことが重要です。
感染者が増えれば、必然的に重症者も増えます。

















































































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